看護師の勤務体制は、施設や職場によって大きく異なる。就職や転職を考える際は、それぞれの勤務体制の傾向を理解し参考にしていくと良いだろう。
総合病院の場合、同じ施設内でも病棟や外来、手術室などの配属先によって勤務形態が異なってくる。病棟の場合は二交代制あるいは三交代制での勤務がほとんどだ。また、病棟によって勤務形態が異なり早番、遅番などを取り入れていることもある。外来の場合は平日の日勤が基本となるが、土曜診療や救急外来を行っている病院の場合は交代制で夜勤、宿直を行う必要も出てくる。手術室勤務の場合は手術が行われる日が勤務日となるので、平日の日勤が基本となる。ただし、手術の予定がない週末でもオンコール当番制で緊急手術に対応しなければならないのでこの点は理解が必要だ。
クリニックの勤務は診療時間に合わせた日勤のみとなり、勤務時間や土曜出勤などはクリニックの診療によって違ってくる。入院施設をともなう場合には夜勤もあるので、よく確認しよう。
訪問看護ステーションでは、平日日勤のみといった勤務が基本だ。しかし、夜間訪問や24時間緊急対応訪問を行っている場合には時間外での訪問にも対応しなければならない。
企業に勤務する場合には、定められた勤務時間に合わせて日勤を行うことになる。完全週休二日制であるのが一般的だ。おおよそ9時から18時くらいまでの勤務なので、会社員のように働ける。残業などもほとんどないため、プライベートの時間をしっかり設けやすいだろう。